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穢れ(けがれ)とは
穢れ(けがれ)というのはけがれている状態を指し、内面的な汚れを意味します。
諸説ありますし、なかなか一言で説明のつく言葉ではないのですが、ここでは一般的な神社の考え方を示します。
神道で言う穢れというのは、大まかに言うと死や血・悪い行いなどを指します。
現代社会では希薄になりつつありますが、女性の出産・月経なども穢れとされてきました。
穢れは気枯れとも書き、それそのものの不浄を指すのではなく、それによって、気が枯れている状態という考えが一般的です。
仏教と神道は、日本社会では密接に関わっており、近代以前は神仏習合と言い、折衷した独自の発展を遂げてきました。
そんな中、神道と仏教の大きな違いは、死に対する概念かもしれません。
仏教では一般的に死を穢れとしないのに対して神道では穢れとします。
例えば、神社は聖域であり、仏教のようにお寺で葬儀を行ったり、墓地を隣接したりすることは一般的にありません。(前述したとおり、日本の神社とお寺は密接に関わりあっていたという背景や、元々神道では教義というものがないことから、民間の文化的な伝承によって違う考え方の神社もあります。)
穢れは禊や祓によって祓うことが出来ると考えられています。
よく葬式参列の後に、清めの効果があるとされる塩を用いるのはこうした穢れを浄化するという意味です。こうした宗派を問わず一般的に塩を用いて浄化したりするのは、一般的な概念として民間に定着しているからだと思います。穢れに対してはいろいろな考え方があります。
神社の知識・用語辞典の注意事項
日本神社では神社や神道の信仰のあり方を日本文化として考えています。
神社信仰は日本古来よりある伝統的な信仰ですが、非常におおらかな信仰でもあります。このため、ひとつの言葉をとるにつけてもいろいろな考え方があり、どれが正解というのはなかなか難しいことです。
当日本神社の知識辞典では、一般的な考えを示しますが、諸派・地域によって、ご意見が違う場合もございます。
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